5月7日、8日、9日の3日間で、被災地での音楽コンサートを主催しました。
このコンサートのために結成された音楽ボランティアチームの名は「たんぽぽ」。春の季節に相応しく、優しく和やかな雰囲気を持つ「たんぽぽ」。そして私たちボランティアのカラーである「黄色」にちなんで名づけられました。
参加したアーティストは、当ボランティアグループのメンバーの他に、プロの童謡、唱歌歌手やミュージシャンを含めた計7名。昔懐かしい歌謡曲や童謡、唱歌を中心に、音楽を通して被災者の方々の心を癒すお手伝いをしました。
7日は気仙沼、8日は石巻と女川、9日は石巻、計5ヵ所の避難所で行いました。
はじめは関心がなさそうだった被災者の方も、澄んだ美しい歌声に自然と耳を傾けてくださり、手拍子をしたり、一緒に歌ったり踊ったり、中には目に涙を浮かべるお年寄りの方もいらっしゃいました。その涙にアーティストも一緒にもらい泣きをしました。歌手の一人は「最後は涙が出て、きちんと歌えなかった」と述べていました。
8日は「母の日」ということもあり、女川の避難所では、演奏後に他のボランティア団体さんが用意してくださったカーネーションをお一人お一人に手渡しました。
女川のお母さんたちの言葉をご紹介します。
「久しぶりに、心がほっとしました。」
「ありがとう。気持ちがすっきりしました。」
「元気を出して頑張ろうと思います。」
演奏を行ったアーティストは、以下のような感想を述べています。
「音楽をやってて本当によかった。」
「自分でも気づいていなかった音楽の持つ力を再認識できた。」
「被災者の心に少しでも寄り添えたことが何よりも喜びです。」
音楽を通した心のコミュニケーションの力を、主催した私たちもあらためて実感したコンサートでした。