イギリスから来日しているメンバーからの報告

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ボランティア・メンバー
ボランティア・メンバー

イギリスから来日してボランティア活動を行っているメンバーからの報告をご紹介いたします。

すでに5回訪れている避難所にいたお婆さんは、身体の半分が固くなって動けなくなっていました。私が最初にナーブ・アシストを与えた時、少しぼんやりしていたようで、同じ言葉を何度も何度も繰り返していました。お婆さんの顔は青ざめ、腰が痛いと言っていました。

しばらくナーブ・アシストを与え、お婆さんの言う言葉に変化があったのでアシストを終えました。私たちがその避難所を訪れるたびに、そのお婆さんは他のメンバーたちからアシストを受けていました。メンバーが来ると、手を振って合図をするのです。

その避難所への最後の訪問で、お婆さんにナーブ・アシストを与えた時、自分の家族のことを話し始めました。

4人の息子たちのことや孫のことを話し、優しさや思いやりや愛情を口にし始めました。息子たちが力を合わせて東京や北の都市から被災地に来て、家を再建しようとしていることを話してくれました。

私は涙を抑えなければなりませんでした。

この家族は、自分たちの力と私たちの少しのヘルプで、災害から強く立ち直ることができると、私は感じました。そこには、未来に向かう彼らの希望がありました。

そして、アシストを希望した別のお婆さんがいました。

私はナーブ・アシストを与え始めました。お婆さんは尋ねられもしないのに、自分に起こったことを話し始めました。お婆さんは71歳で、津波で76歳の夫を亡くしたと話しました。すべてを失くし、過去の楽しかった時の写真も全部失くしていました。

そのお婆さんのそばに36歳の女性が幼い娘さんと一緒にいました。彼女も災害で夫を亡くしていました。しかし、彼女は何枚かの写真を持っていて、その中に、彼女の結婚式でそのお婆さんが踊っている写真がありました。それが、唯一そのお婆さんに残されたものでした。

アシストを続ける中、お婆さんはどんなに自分がすべてを失くしてしまったかを話し続け、自分はとても悲しいけれど、ここは他の人たちも一緒にいて、みんなも悲しくさせてしまうかもしれないので、自分が悲しいところを見せることはできないと話しました。

彼女は自分の話を何回か繰り返した後、楽になり、気分が良くなりました。

すると、私と私の通訳に、珈琲とお菓子を食べないかと誘ってくれました。

何か他に必要なことはないか尋ねると、お婆さんは十分足りていると答えました。彼女の謙虚さと強さは、私を励ましてくれました。

私を涙もろくさせたのは、お婆さんの隣にいた若い女性の幼い娘さんでした。

女の子は私と英語の練習を始め、それから、アシストをしてほしいと言うのでアシストを与えました。アシスト後、その女の子は折り紙で作った小さなお姫様とアイスクリームを私にプレゼントしてくれました。今でもそれを大事にしています。これは心に残る思い出になるでしょう。

私は、このようなことをたくさん経験しました。再び笑顔が現われた顔を見ることは、計り知れない感動と喜びです。

あなたもこの活動に参加してみませんか?

アシストは非常に簡単に習得でき、被災者の方々に真の援助をもたらすことができます。

参加をご希望の方は、ボランティア募集ページからご連絡ください。

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