竜巻災害にボランティアを派遣しました。(茨城、栃木)

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5月6日(日)午後、茨城県、栃木県にて死者1名、けが人50名、損壊した家屋1000を超える状況を引き起こしたのは、竜巻でした。 茨城県と栃木県でほぼ同時に起きたいくつかの竜巻は、15キロ以上にわたっていろいろなものを巻き上げ、 そして山のふもとで消えました。

私たちは7日いっぱいを情報収集に使い、8日早朝から先遣隊を派遣しました。

12日と13日には、被害が大きかった北条地区へボランティアを派遣し、瓦礫撤去の手伝いと、アシストを行いました。 8日に見かけた、あちこちに山と積まれていた瓦礫も、重機が入りほぼ片付いていました。電線も仮とはいえ通っていました。

ですが、家の中にある被害を受けた荷物を出すのに必要なのは、やはり人の力。私たちボランティアは、ある一家から依頼を受けて、瓦礫の撤去を手伝いました。家の中は泥が飛散し、ガラスが散乱し、窓、屋根はなくなっていました。無事に見える棚の中も、ドアを開けてみると泥だらけでした。聞いてみると、竜巻が起きたときはドアというドアがバタバタと開いてしまい、 屋根を突き抜けて行ったというのです。

一見無事に見える家具も、服も、家にあったものは全てガラスの破片を被ってしまっています。「取っておいても何にもならない…。」と仰って、そのお宅の奥様は 既に成人したお子様たちの思い出の品を、外へ出していきました。外へ出された家具などは、「瓦礫」として行政が運んでくれます。運んでもらうために家の中から運び出され、山と積まれた家具などを見て、やるせない気持ちになりました。

その中で一つだけ、私たちのメンバーが見つけ出した大切なものを、取っておく事に決めてくれました。家の荷物をとにかく運び出しているときに見つけた、 卒業証書です。「これは、とっておいた方が良いのでは?」そんなメンバーからの提案に、「そうね、そうします!」という言葉とともに、疲れも吹き飛ぶ笑顔を見せてくれました。一軒の家の荷物を運び出すのに丸一日を要しました。

すっかり疲れてしまったようなので、 アシストベッドを出し、アシストの提供をしました。住民の方たちは連日の片付けに加えて、お天気を気にして気疲れもしていたので、 アシストに大喜び。「こんなに簡単なのに気持ちよくって!」と言って頂けました。

翌13日は、つくば市ボランティアセンター近くに場所をお借りして、 瓦礫撤去のボランティアさんや消防団の方たちに アシストを提供しました。お昼休みだったこともあり、たくさんの方にアシストを受けていただくことができました。

災害発生後、「4日後にアシスト隊を派遣する」 という急な呼びかけにも関わらず、早速返事をくれたのは、 以前、私たちの団体を通して東日本大震災のボランティアに参加してくださった方々です。 ご協力ありがとうございました。

私たち国際サイエントロジーボランティア災害救援チームは、緊急災害が発生した場合に即座の行動を起こし、現地のニーズにお応えできる体制を整えてまいります。今後ともよろしくお願いします。

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